BLACK AND WHITEbotanical photographs

ここ数年ライフワークとして、生花、多肉植物、山間部に自生する樹木などを、四季を通してカメラで覗いてきた。植物は光合成により酸素を大気中に供給して、人間や動物の生命を維持してくれている。
しかし、脳による思考をもたない植物は、自らの意思で生息できる環境を選ぶことができない運命であり、地球上で生息していくためには発芽した生息地の環境に合わせて、自らの細胞組織を進化させる必要がある。
生き続けるために長い時間をかけて進化してきたその姿はとても神秘的で美しく逞しくもある。
人類が創造することのできない植物の生体機能は、強く生きて行くための様々な様相を見せてくれる。
マクロレンズでその姿態を観察すると、その生態をリアルに感じ取ることができる。また、植物がもつ色彩から受ける感情を外すことで花葉の輪郭が際立って見え、さらに葉脈や樹幹が浮き立ち、植物の生気を強く感じるのだ。
植物が生息していくための強かな生命力は、モノクロームで表現された姿態を通して新たな感情を呼び起こしてくれたのである。

                                                              林 雅之
TITLE
BLACK AND WHITE
CATEGORY
Self Initiated Project
OUT PUT
Exhibition
DATE
2017.09.01 - 11.05
VENUE
IDÉE SHOP Roppongi
COOPERATION

IDÉE     銀一株式会社  TAKT PROJECT    

櫻井事務所 株式会社オノウエ印刷

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